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プロに聞く洋服のお手入法
ダイヤキャラ

汚れの落とし方

ネコ

互いに気が合わず反発し合って仲が悪いこと。

異質でとけ合わないもののたとえを
水と油って言いますよね。
誰でも知っているように
水と油は混ざりません。
水と油をコップに入れてよくかきまぜます。

どんなにかき混ぜても、

時間がたつと分離していまいますね。

 
分離したとき、上に来るのが油です。

どんなにかき回しても分かれてしまうのは

水と油の重さが違うからですね。

 
地球上では、重さの違うものは綺麗に混ざりません。
重いものは地球に強く引っ張られ、

軽いものは弱く引っ張られるからです。
水と油のように重さの違いの激しいものはうまく混ざりません。

 

 

水溶性の汚れは水にはとける(汚れが落ちる)のですが
油溶性の汚れ(油)は水にはとけません(汚れが落ちない)。

 

 

逆に、油溶性の汚れは油には溶けますが、
水には溶けません。

 

 

とすると、前回の汚れのイラストで

 

この汚れを落とすためには
まずは油で洗うことが必要です(ドライクリーニング)。
ドライクリーニングをすれば、
一番上の油汚れは落ちます。
でも、その下にある水溶性の汚れは
ドライクリーニングでは落ちません。
夏場に汗をかいたスーツを
ドライクリーニングしても
汗の汚れは落ちません。

 
そんなときは、ドライクリーニングのあとに
デリケートな水洗いを行なう
汗抜きクリーニングが必要です。

 
スーツのようにウールでできた衣類を
家庭の洗濯機でグルグル水洗いをすると
シワシワになって、縮んで、色が落ちて・・・

 
取り返しのつかないことになってしまいます。

 
家庭でおしゃれ着洗剤を使って
手洗いするのもありですが、
大切にしている衣類は
クリーニングに持ってきてくださいね。

 

 

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