プラダのナイロントート好きですか?
プラダのナイロントートバッグ、人気ですよね。
でも、このナイロンバッグ、ブームになったのは日本だけのようです。
プラダは日本ではナイロン製のトートバッグやリュックが有名ですが、もともとはイタリア王室御用達の皮革製品の最高峰メーカーです。
創始者のマリオ・プラダがミラノに店を開いたのは、まだ王政だったころの1913年。
ヨーロッパ中の貴族から注文が殺到するほどの人気だったとか。
しかし、マリオの死後はだんだんと名声もすたれていったそうです。
それを盛り返したのがマリオの孫娘のミウッチャです。
彼女は1978年に経営者兼デザイナーとなり、ナイロン製バッグを発表しました。
高級皮革メーカーだったプラダがナイロンを取り入れたということでかなり話題になりました。
このナイロンはミウッチャの祖父、つまり初代マリオ・プラダが使っていた旅行バッグの素材でした。
彼女の作ったバッグは縫製の技術が高く、軽くて丈夫なナイロンは雨にも強く実用的でした。
洗練されたモダンなデザインも女性に人気になりました。
しかし、このナイロン製バッグが飛ぶように売れたのは日本だけ。
しょせんはナイロン。ナイロン製のバッグに5万、6万払うのは日本だけのようです。