ダウンの種類|マザーグース、マザーダックとは?
前回、グースとダックではグースから採取できるダウンのほうが品質が良いということをお伝えしました。
今日はマザーグース、マザーダックについてお伝えします。
グースやダックは食用目的で飼育される以外にも、タマゴを産ませることを目的に飼育されることもあります。
タマゴ目的で飼育されるグースやダックのことをマザーグース、マザーダックといいます。
普通は食用グースやダックの飼育期間は2か月から3か月と非常に短くなっています。
一方、マザーグースやマザーダックの飼育期間は半年から5年程度と長くなります。
つまり、マザーグースやマザーダックは成長した状態のダウンを採取できるようになります。
結果として通常のグースやダックより大きなダウンボールを採取できるので、良質なダウンを採取することができます。
最高品質のダウンは?
ダウンの中でも最高品質とされるのはアイダーダウンです。
アイダーダウンとはアイスランド産アイダーダック・ホンケワダガモから採取したダウンです。
アイスランドを中心とした北極圏に生息する野生のカモです。
極寒の地に生息しているホンケワダガモのダウンは保温性に非常に優れています。
しかし、この鳥は保護鳥であるため直接ダウンを採取することができません。
どうやってダウンを採取するかというと、ホンケワダガモ巣を作るときに、自らの羽毛を取って巣をつくるという習性を利用します。
ただ、巣から採取するので、取れる量は限られます。
そのため希少価値の高いダウンとなり、価格とともに最高級の評価を得ています。