糸の太さを表す「番手」とは?
糸の太さを表す表現に「番手」というものがあります。
正確に言うと、太さではなく、
「番手」とは一定の重さに対して、長さがどれくらいあるかを表す単位です。
重さ1kgに対して、その糸の長さが1kmのものを1番手といいます。
例えば、1kgのウールの糸が巻かれたものが3種類あるとします。
この巻かれた糸をほどいていったときに、1kmの長さになれば「1番手」です。
5kmの長さになれば「5番手」
10kmの長さになれば「10番手」ということです。
同じ重さですから、一般的には長くなるほど糸が細いということですね。
だから、数が大きくなるほど細い糸となります。
ただ、撚りが甘いとふんわりしてて太くても軽いし、撚りが強いと密度が高いので細くても重いということになるので、同じ番手でも太さは違ったりします。
番手は太さの目安なだけで、同じ番手でも見た目の太さは違う。
ということです。
基本的に、厚地には太めの縫い糸を、薄地には細めの縫い糸を使いますが、ステッチやしつけのように生地の厚さに関係なく使われる場合もあります。
また特に強さを要求される部分だけに、太めの縫い糸を使うこともあります。
用途に応じて使い分けているんですね。