糸と線維の違い
このブログでは、いろいろな線維の特徴についてお伝えしてきましたが
⇒ 繊維の種類をまとめました(特徴、メリット、デメリット)
そもそも、線維って何?線維と糸って違うの?ということを掘り下げてみたいと思います。
線維と糸って同じもののように思ってしまいますが、線維と糸は違います。
「線維」が集まって長く繋がったものが「糸」です。
繊維や糸は様々な種類があり、その形状の違いで生地の性質や服の質感が変わってきます。
繊維には2つの種類があります。
短繊維・・・ワタ状になった短い繊維
長繊維・・・釣り糸のように細長くつながった繊維
ウールや綿、麻は短繊維です。シルクは長繊維ですが、あえて短繊維にして糸にすることが多いです。
化学繊維は長繊維ですが、これも短く切って短繊維にしてから糸にすることが多いです。
「それが何?」と思うかもしれませんが、繊維の形状が違うと服の見え方もデザインも変化します。
どのシーズンに適しているか、取り扱い方法なども変わります。
優秀なデザイナーさんは、繊維の特性を熟知しています。
その特性を生かすためにどのような糸にすればいいかを考えて、自分が考えるデザインの服が作れるかどうかまで考えています。
繊維や糸について知ることは、見た目のデザインだけでなく、衣類の内側についても理解できます。
そうすると適切なメンテナンスができるようになりますね。