洗濯物を柔らかく仕上げるためには?
最近は、いろんな柔軟仕上げ剤が販売されていますね。
香り付きのものも多く、洗濯の楽しみも増えているようです。
逆にその香りがイヤという人もいますし、敏感肌の方や赤ちゃんのいるご家庭では、柔軟剤の成分がイヤという人もいるかもしれません。
今日は市販の柔軟剤を使わずに、洗濯物をふっくら仕上げるコツをお伝えします。
普段の洗濯洗剤を洗濯せっけんに変えて、洗ってみてください。
すすぎが終わり近くになって水がキレイになったら、クエン酸を入れます。
使用量は、水30Lにつき約1gが目安です。
そのあとしばらく洗濯機を回して、衣類にまんべんなく行き渡らせたら脱水して干します。
クエン酸は衣類をふっくら仕上げてくれるだけでなく、保管中の黄ばみも防いでくれますよ。
洗濯石鹸と合成洗剤の違いは
同じ洗浄剤なのですが、石けんは天然油脂とアルカリで作られており、合成洗剤は化学合成によって作られた合成界面活性剤が原料になっている点です。
話しはそれますが、洗濯石鹸が使われなくなり、合成洗剤が主流になっているのは、石鹸の汚れ落ちの悪さが原因と思われます。
洗濯石鹸の水溶液は常温でpH10前後のアルカリ性です。
しかし洗濯をするとき、衣類に付いた皮脂汚れ(蛋白質や油脂)は石けんで洗われている内に分解され弱酸性の脂肪酸となります。
その酸にアルカリは中和されて洗浄力が落ちていくのです。
合成洗剤には炭酸塩やケイ酸塩などが配合されており、pH範囲を最適な洗浄条件に保つ働きがあるのです。
個人的には石鹸の特性を理解して使えば、肌にやさしいし、ふっくら仕上がるし、いいと思うんですけどね。