お問い合わせ
プロに聞く洋服のお手入法

ハイヒールで颯爽と歩く女性を見るとカッコいいなあなんて思いますが、長時間履いていると疲れそうですね・・・

 

女性にとってハイヒールの効果はなんといっても美脚効果だと思いますが、なんでも「ヒールを履くだけで、衝動買いをしなくなる効果」もあるんだとか。

 

ハイヒールを履いているときに無意識に体はバランスを取ろうとするのですが、それが心理面にも作用して収支のバランス感覚を失うような買い物はしないようにするのだとか・・・。

 

ホントかどうかはわかりませんが・・・

 

ハイヒールは女性のファッションとして履くものですが、はじめてハイヒールが登場した頃は、すごく実用的な理由で履いていたようです。

 

ハイヒールが登場したのは17世紀のはじめ。

 

この頃のヨーロッパの街は雨が降ると、家から道路に糞尿が流れ出して、悪臭とぬかるみがひどかったようです。

 

下水道なんてない時代ですからね。

 

そんな中を着飾った女性が歩くと大変なことになったわけです。

 

そこで考案されたのがハイヒール。

 

その当時のハイヒールはかかとだけでなく、つま先も高くなっていて、60cmくらいのハイヒールもあったようです。

 

ミニ竹馬みたいな感じですね。

 

もともとは実用面から考案されたハイヒールですが、歩きにくそうにクネクネと歩く姿がすごくセクシーだったようで、ファッションとして履かれるようになったみたいです。

 

関連記事

シャネルブランドの創始者であるフランスのデザイナー、ガブリエル・シャネル。

 

ココ・シャネルといったほう有名かもしれませんが、ココ・シャネルという名前は、ガブリエル・シャネルが歌手としてキャバレーに出ていた時の通称です。

 

シャネルといえば、世界に冠たるブランドですが、ガブリエル・シャネルはもともとは帽子のデザイナーでした。

 

やがてブティックを開き、1916年には、それまで下着の素材だったジャージーを使って、活動的なカジュアル・スーツを発表しました。

 

いわゆるシャネル・スーツの原型ですね。

 

さらに、それまではお葬式に使う色であった「黒」を取り入れたり、男性の服装をヒントに、カーディガン・スーツを作ったり、それまでの常識では考えられない斬新なファッションを世の中に提案していきました。

 

自らが働く女性だった彼女は、自分の信念を貫く進歩的な女性だったようですね。

 

シャネラーと言われる熱狂的なファンはこのあたりにも共感しているのかもしれません。

 

関連記事

コートといえば「バーバリー」というくらい、特に雨の日のコートの中ではバーバリーは名実ともに世界一ではないでしょうか。

 

バーバーリーよりも高いコートはありますが、こだわりは間違いなくNO.1でしょう。

 

レインコート業界の人の中には、バーバーリーのコートのすごさを探ろうと、バーバリーのコートをばらして研究したことのある人もいるくらいです。

 

バーバーリーのコートのこだわり

① 肩など雨のかかる部分について

縫い上げたあとに、縫い目の部分に薄いゴムの被膜を貼っています。縫い目にできたミシン穴から雨がしみこんでこないようにしようという配慮です。細かいですよね。

 

② トレンチコートについて

右胸の上の部分の共布が二重になっています。

 

③ ボタン付けについて

通常のコートのボタン付けは糸を3~5回ぐらい巻けばOKとされていますが、バーバーリーのコートは8回巻いています。

 

④ 防水加工について

表地はもちろんのこと、裏地、縫い糸にいたるまで防水加工がほどこされています。

 
バーバーリーのコートのこだわりは本当にすごいです。

 

人気なのも納得です。

 

関連記事

ピーコートの名前の由来は、このコートに使われるような厚手の生地を、オランダ語で「Pij」ということが由来です。

 

このピーコート、もともとは、水兵が艦上で、または外出のときに着ていたのですが、それが一般に広まったのは、イギリスの社交界の名士の影響です。

 

19世紀のはじめ、イギリス社交界の中でもオシャレで有名だった、アルフレッド・ドルセー伯爵がコートを着ないで外出しているときに、雨が降り出しました。

 

困っているときに水兵が通りかかり、その水兵の着ているダブルコートを買って着てみると、なかなか使えるじゃないかということで、口コミしまくったみたいです。

 

ただ、ピーコートがイギリスやアメリカで一般の人にも流行するのは1950年代以降のことなので、アルフレッド伯爵がはじめて着てから、かなり後なんですね。

 

今では若者の定番コートのひとつになっているピーコートですが、もともとは水兵さんのコートだったんですね。

 

関連記事